Yusuke(@ysk127272)
1993年生まれ、静岡県出身。愛知県在住。
親の顔色と世間体を気にして商社に就職するも、自分の人生を生きているという実感がまるで持てずに副業を決意。バイナリーで貯金を全て溶かした後(のち)、物販ビジネスに取り組み、副業収入が会社員時代の給料の3倍になり2019年に脱サラ。
【現在の仕事】
■物販ビジネス
■Webメディア運営
■副業、起業コンサルティング
僕は大手商社を退職して個人で生きていくという道を選択しました。世間一般で言う成功ルートからは外れてしまったかもしれないけど、大事なのは「自分が幸せかどうか」ではないでしょうか。
ジコチューやワガママと言われたっていい。
若く青かったいち個人が、自分の人生を取り戻そうと思ったキッカケを少しだけお話させてください。
結婚は人生の墓場なのか
僕はエリートサラリーマンの父と専業主婦の母、そして歳の離れた兄が二人という家庭で育ちました。
高校も大学も私立でしたし、部活動や習い事もしていたし、何不自由ない生活を送らせてもらってきました。
今思えば中々ないくらいの幸せな家庭で育ったこともあり、「結婚したら幸せな生活を送れるもの」と、どこか盲目的に信じきっていました。
幸せな生活と引き換えに発生する莫大なお金の存在も知らずに…
そして、社会人2年目に大学時代から交際をしていた彼女と結婚をしました。
意気揚々と会社の上司に報告したところ、「おめでとう」の次に返ってきたのは以下のようなネガティブ過ぎる言葉の数々でした。
・結婚は人生の墓場だぞ
・もう遊べないな
・もう会社やめられないな
えっ。何で僕の人生なのにそこまで他人に決めつけられるんだろう。
普通に意味がわからなかったのですが、「えぇ〜!ほんとですかぁ〜!?」と渾身の愛想笑いをしたことだけは覚えています。
昔から頭ごなしに決めつけられることが嫌いだったので、僕の結婚が墓場と言われても「自分は違うでしょ」と安易に思っていたのも事実です。
理想とかけ離れた新婚生活
しかし僕の理想はすぐに打ち砕かれ上司の言葉通りになりました。お世辞にも幸せとは言えない結婚生活が待ち受けていたんです。
これは夫婦仲が悪かったとかいう問題ではなく、社会人の皆さんならわかると思いますがシンプルに「お金」というありがちな問題です。ありがちだけど深刻。
せっかく結婚をしたのにも関わらず、僕たち夫婦は結婚式も挙げられていないし新婚旅行にも行けてないんですよね。
プレゼントも満足にあげられないし、豪華なディナーだって連れていけもしない。
なんか、僕は普通にこれって「男としてダサいな」と思ってしまったんですよ。
せっかく自分を選んでくれた妻くらい経済的にも時間的にも不自由のない生活を送らせてあげたいじゃないですか。
大切な人も自分も幸せにしてあげたい
妻に幸せな生活を送らせてあげたいという願いに加え、僕は末っ子だったせいもあってか自分の欲しい物を手に入れたいという欲もエグいくらいありました。
軽く思いつくだけでも外車に高級時計、マイホーム。
物ではないジャンル言うと子供は3人ほしいしペンギンも飼ってみたい。宇宙にも行ってみたい。あとは毎日昼から温泉に行ける生活を手に入れたい。そして昼から呑んだくれていたい。
妻も幸せにしなければいけない。自分も幸せにしなければいけない。そして生まれてくる子供も幸せにしなければいけない。
そう考えた時に、僕は今のまま会社員として働いているだけではダメだと理解しました。
当時の年収は本業の商社だけで500〜600万円はあったので、慎ましい生活を送るだけならできなくもない金額ではありました。
だけど、それでは僕が思う理想の生活は叶えられないと感じたんですよね。
これってゆとりでしょうか?
いいえ。違うと思います。
僕の両親には「そんなのワガママだ」と言われましたが、理想を追い求める権利は誰にでもあると思います。
僕たちは幸せになる為に生まれてきたのだと思います。我慢が当たり前の生活なんて嫌じゃないですか。
欲しいものは欲しいと言える強さを。もっとジコチューに生きれる強さを。
バイナリーオプションで一発逆転を狙う
だから僕は、爆発的にお金を稼ぐ方法を考えました。
それは宝くじでも仮想通貨でもなんでもよかった。とにかくお金さえ稼げれば全てが手に入ると思ったからです。今考えれば、すごく尖っていて浅はかな思考ですが…(笑)
ただ、もちろん想像通りにイキナリ大金が転がり込むはずもなかったので、まずは「副業」で会社員以外の収入を得ようと試みました。
単純に会社員以外で収入を得る手段があれば、会社を辞めて自由になれると思ったからです。
そこでまず最初に取り組んだのはバイナリーオプション。皆さまはご存知でしょうか。
トランプのハイローゲームのようなもので、為替が上がるか下がるかを当てる投資の一種になります。
【例】
指定時間:1分
BET金額:200,000円
当たった場合:+190,000円
外れた場合 :−200,000円
如何でしょうか。時間と賭け金額を自分で設定するのですが、
上記の設定でいくと予想が当たれば1分で19万円を稼げるのです。また、外れれば1分で20万円が無くなります。
僕はこれで人生を変えようと試みて、社会人1年目で頑張って貯金した150万円を跡形もなく消し飛ばしてしまいました。
今になって思えば気が狂っていましたね…
投資は勉強せずにやればほぼ確実に負けます。そして、投資は余剰資金でやるものです。生活費をブチ込んで一発逆転!ではリスクしかありません。
勢いだけで根拠のない投資は、ギャンブルに姿を変えます。
そして僕は文字通り「一文無し」になりました。
あぁーオワったぁー…こりゃもうだめだぁー…
本気で色々覚悟しましたが、それでも僕が心を保てていたのは、同棲を始めたばかりの彼女(現在の奥さん)の存在でした。
そこからは心を入れ替えて、半ば諦めモードで商社マン生活を送ることにしました。ちなみにこの失敗から学んだことはひとつだけあります。
それは、人生は簡単には変わらないということ。
それでも諦めきれなかったバカ者
しかし1ヶ月もすれば、また懲りずに違う副業を探しているバカ者がいました。
やっぱり諦めきれなかったんですよね。
本当に最後の手段まで覚悟したけど「まだ俺は生きてるじゃん」と思い、もう1回だけ頑張ってみようと思いました。
皆さんも一度は「副業 稼げる」などの安易なキーワードで検索をしたことがあるのではないでしょうか。僕もめっちゃしていました。
そして、その中でも多くの人がブログで言っていた「せどり・転売ビジネス」をやろうと決意をしました。
正直、転売ってワードを聞いただけで当時の僕は嫌悪感を抱いていました。なんだかセコそうだし、かっこ悪いし、そもそも違法じゃないの?みたいな。
でも当時の僕はバイナリーの洗礼を浴びた直後だったので、稼ぐ方法に関してとやかく言っている場合じゃなかったんですよね。
切羽詰まっていたと言いますか、
とにかく何でもいいから稼がないとヤバいと思っていました。なんなら同棲を始めたのに家具を買い揃えるお金もなかったので(笑)
だからこそ、ぶっちゃけやりたくはないけど、誰でも稼げそうという浅はかな理由で転売ビジネスに取り組みました。
ちなみに僕が取り組んだのは「電脳せどり」という、インターネット上で商品を仕入れて販売するという手法のものです。
今回こそは絶対に結果を出して、とにかく早く会社を辞めてやる!との一心でフルコミットしました。
その結果、開始3ヶ月で副業月収30万円、半年で50万円を達成することができました。
正直、楽な道のりではなかったです。
睡眠時間は毎日3時間とかでしたし、本業中も休みの日も常に副業のことを考えていました。
何度も奥さんを泣かしたし、何度も心が折れそうになりました。
でも、何故そこまで頑張れたのかと言うと、やはり僕を選んでくれた奥さんを幸せにしたいし、そのうえで自分も幸せになりたいという欲望に塗れた思いでした。
だから動機なんて何でもいいんですよね。
モテたいとか、欲しいバッグがあるとか、その感情自体に善悪はなくて重要なのはエネルギーが強いか弱いかどうかだけなんです。
25歳で脱サラを決意
副業で月収50万円を稼げるようになって控えめに言っても僕の人生は変わっていきました。
年収が2倍になったので奥さんにプレゼントもできるようになったし、
毎日コンビニでサラダも買えるようになりました。なんならスムージーだって飲んじゃいますからね。健康を買うにもお金が必要です。
まだ欲しい物は全て買えるとかいう状況ではありませんでしたが、
25歳で本業と副業を合わせて年収1000万円を超えたので飲み会に行けば大抵チヤホヤされましたし、ある程度満足をしてしまったんですよね。
でも、ふと我に帰って気づいたことがありました。
これって年収が高くなったけど根本的には何も変わっちゃいない…!と。
やっぱり僕は何度考えても会社を辞めたかったんです。もちろん副業で稼げている状態の方がリスクが分散されていたので安全だし安心でした。
税金面を考えても会社員のメリットは計り知れません。ただ、それでも僕は「昼間から飲んだくれる生活」というものを一度この目で見ておきたかったんですよね。
あとは自分がどれだけやれるのか試したくなったという理由もあります。
そこから僕は、ネットで副業から独立・起業している人を探しまくりました。
そうしたら思いの外たくさんいて、会社辞めても生きていけるくらいの収入は副業で得ていたので、自分にもできるだろうと思い脱サラをしました。
簡単に書いていますが、実は半年以上ビビり散らかして決断できなかったのですが(笑)
決意を固められた理由のひとつに、宇宙兄弟という漫画に出てくるひとつのシーンがあります。
作中にシャロンという女性の天文学者が登場するのですが、そのシャロンが主人公の少年にこう言いました。
「(悩んだ時は)どっちが楽しいかで決めなさい。」
僕はこれだ、と思いました。
お金ももちろん大事ですが、せっかく生きているのだからどうせなら楽しそうな方を選んでみようということで決意をしました。
ありがとう、シャロン。僕は後悔のない人生を送れるように頑張るよ。
自由な生活は意外とつまらない
そして実際に独立をしたのが2019年の5月で、そこからの数ヶ月は実は廃人のような生活を送っていました。
毎日昼間からハイボールを飲み、平日の朝から銭湯に行く生活。死ぬほどYoutubeを見る。
夢見ていた理想の生活でしたが、実際に体験してみると意外とすぐに飽きてしまったんですよね。シンプルに一緒に遊ぶ友達が誰もいなくて寂しかったという背景もあります。
だから、今は自分と同じような仲間を増やす活動もしています。目標は全国各地に飲み仲間を作ることです。
あの頃描いた理想の生活は手にしたけれど、満足は全くしていません。
お金の目標を挙げたらキリがないですが、とりあえずは来夏に法人化予定なので、もう一段階ビジネスを加速させようと日々奮闘しております。
最後にこれだけは言えるのは、会社を辞めて本気で良かったということです。
会社員ももちろん素晴らしかったですが、独立すれば時間の自由度が完全に違います。
行こうと思えば毎日銭湯にも行けるし、最近では毎日奥さんと夕飯どころか毎朝のモーニングにも出かけられています。
僕たちはいつ亡くなるかわからないからこそ、やりたいことや叶えたい未来を掴み取る為になるべく早く動き出すべきです。
個人で生きる道を選択した時は僕も不安でしたが、こちらの世界には面白い人がたくさんいます。もしも興味がある方は一度真剣に考えてみてもいいのではないでしょうか。
僕は自分の人生の主導権を取り戻しかけるところまではきました。
完全に手中に収める為にはもう少し必要ですが、その旅路もまた一興。
悔いのない人生を皆さんも歩んでいきましょう!